ピークカットには2つの意味があります。
1) 節電対策におけるピークカット
一般家庭で電気代を抑えたいと思った際、ピークカットを行います。例えば、エアコンではなく扇風機を使用したり、使っていない電源のプラグを抜いたりといった地道な節電を実行したり、省エネ家電を使用したりと、太陽光発電システム等の自然エネルギーを利用するのも、ピークカットの一つです。
ピークカットは使用する電気そのものを減らす方法です。
節電対策に用いられるピークカットとは、太陽光発電のピークカットとは全く別のものです。
2) 太陽光発電におけるピークカット
例えば、49.5kWのパワコンに70kWのパネルをつなぐとします。その場合、発電量の多い昼間にはパワコン容量を超えた発電を行うことが想定されています。この際、超えた電力は売電する事が出来ずに捨てる事になります。これをピークカットといいます。
カット分が発生するので、損をしているようにも感じますが、そうとも言い切れません。ピークを高く設定する事で、ピーク外の時間帯でも多くの電力を生み出すことが可能だからです。
過積載を採用する場合は、発電量とピークカットとのバランスを考慮する事もポイントの一つになりそうです。
これまでは、ピークカットというと“切り捨てる”“もったいない”と思われがちでしたが、過積載が注目され始めた事で、見方も変わってきています。
切り捨てることに変わりはありませんが、1kWあたりの売電価格が下がってきている今、切り捨てる分だけでなく全体の発電量を見る事が大切になります。
発電量の少ない時間帯(朝・夕方)の発電量を増やしたとしても、ピーク時にカットされる発電量がそれを上回ってしまっては意味がなくなってしまうので、日中の全時間帯の発電量の底上げを行いながら、ピークカット分が大きくなりすぎないようボーダーラインを確認しておく事が必要となります。
一度ご相談下さい。