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変換効率とは

太陽光発電についてネット等で調べていると、“変換効率”という言葉を見かけると思います。
なんとなく意味が分かりそうな気がするので、読み飛ばしてしまっている方が多いと思いますが、実は太陽光発電を行うにあたり重要なキーワードであり、理解しておくといい言葉になります。
“変換効率”といっても、パネルを指すのかパワーコンディショナーを指すのがで、意味が違うので厄介な言葉でもあります。
ですが変換効率は、パネルやパワコンの品質がいいという評価にも繋がるなど重要な値です。システムを選ぶ際、正確に変換効率をみておくといいでしょう。

◎パネルとパワーコンディショナーと2つの変換効率がある◎
太陽光発電における変換効率には、2つの意味があります。2つの意味は異なりますので、混同しないようにしましょう。
1. パネルの変換効率⇒太陽エネルギーを電気エネルギーに変換する効率
太陽光のエネルギーをどれだけ電気エネルギーに変える事ができるかの割合を示します。
たとえば、パネルの変換効率が18%の場合、100の太陽光エネルギーを18まで電気エネルギーに変換できるという事です。
発電量につながる、非常に重要な数値だとわかります。

2. パワーコンディショナーの変換効率⇒直流電流の電気を交流電流の電気に変換する効率
パワーコンディショナーの変換効率とは、パネルで発電した「直流電流」の電気を電力会社の系統に流すための「交流電流」に変換する際の効率を示しています。
   変 換 効 率 = 出 力 電 力 ÷ 入 力 電 力
変換効率が高いほど、電流変換時のロスが少ない製品という事になります。

◎パネルとパワコンの組合せ方が変換効率に影響?◎
産業用太陽光発電において重要なのは、パネルとパワーコンディショナーのメーカーが異なるケースが珍しくないという事です。
せっかく変換効率のいいパネルとパワコンを選んでいても、組み合わせによっては変換効率が変わるなど設備のパフォーマンスを最大限に発揮できないことがあります。
またパネルとパワコンのメーカーが違う場合、メーカーの保証が付かなくなってしまう場合も多いので、気を付けたい点です。
発電所を設計するにあたり重要なポイントとなるので、これらの知識があり業者に依頼して、損失や不利益の発生が起こらない発電所を作るようにしましょう。

◎変換効率ばかりに気を取られるのはNG◎
変換効率だけがすべてではありません。
変換効率の高いパネルの場合、その分価格が高くなることもあります。そうすると最終的に最も重要視したい利回りに影響してしまいますので、発電所の規模感なども踏まえて、どのパネルが最適であるかシミュレーションを行う必要があります。
また高温時にいかにロスが少ないか、影の影響を受けにくいかといった点に関しても、パネルごとに個性があります。
変換効率だけを重視していると、立地条件に合わせた品質のものをえらべなくなってしまう可能性があります。そういった意味でも、発電所ごとのシミュレーションが大切です。

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